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たわい
2011.12.13
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日本語には「ない」ことが前提の言葉があって面白いと思うことがある。がしかし、日本語以外の言語に詳しいわけではないので日本語に限った話か分からない。そうでない場合は「には」を「にも」に置き換えておいて欲しい。

その一つに「たわい」がある。調べてみると「正気である。しっかりしている」という意味であった。「思慮分別」というのがたぶん一番私が思っていた「たわい」に近いのではないかと思う。そんなによう考えてへんで、考えられてへんで、という意味で「たわいない」と使っていた気がする。(喋る猫ではないけれど)


でもまあ、たわいなんてそうないものである。ひねもす、私も息子もその95%くらいはたわいないでいる。いやいやどの5%でたわいあるだろうか考えてみたが思い当たらぬ。そうかなるほどこれを書いているこの時は、さすがにたわいないとあかんので、まあざっくり5%いうてもいいだろうとは思う。



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余談だが、私は「たわいない」という言葉から「特にちゃんとした何か言いたいことがあるわけではない」というニュアンスを勝手に汲みとっているのだけれど、そういう意味で汲み取った刹那に思い出すのが、保坂和志という作家で、なぜかというか彼の小説を読んでいると「えっと、何が言いたいんだろう」という疑問がうっすら浮かぶからで、でも不思議と時間が経つとそれは消されたタバコの煙のように少しずつ霧散していく。あんまり何も考えないで書いとるのやもしれぬと思うこともあったが、彼の「考えあぐねている人のための小説入門」という本を読むとけっこうちゃんと考えていたことがわかって、独りで「失敬した」と反省もした。



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ちなみにこの本は視点を増やすにはもってこいの本であると同時に単なる読み物としてとても面白いと私は思っている。小説など書こうと思っていなくとも(私も思っていない)気になる方はぜひ読んでも貰えたらなんとなく嬉しい。

で、私がここでそんなこんなを経由して何が言いたいのかというと、それこそたわいもなく特にこれ故のこれこれということはない。ただ、たわいのないことに面白さを見出すヒトもいて、それを私は面白く思うし、私自身もそこここにたわいのないことを書いて、それを誰かに読んでもらって特に不快な思いをさせることなく、記憶のうたかたににじませてもらえたらいいなと思ったのよ、ということである。



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最後にたわいもないことをひとつ。

私は昨晩くねくねと共に寝た。彼の腕のなかで眠りながら、居心地の良さと悪さのなかまどろみ、まどろみながら、異なる生き物が寄り添って眠るというのは不思議なことに思うけれど、不思議だと思わないでみるほうが、大切なことにより易く思いが至るのかもしれないなどと思いつつ眠りについた。




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ちなみに(さっき「最後に」と言ったのに、追加してごめんなさい)、くねくねは寝ているあいだ歯ぎしりをする。これがこの度私の思う最もたわいもない話だ。





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