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ポン・プルクワである。ボンジュー。

フランス語では「おはよう」と「こんにちは」が同じである。どうしてなのだろう。朝にはまだだれも起きてなくて挨拶を交わすことなどないのだろうか。例えば日本の深夜とか夜明けまえみたいに。深夜には挨拶を交わすなら「深いですねー」とかなのかしら。「あけますねー」とか。まあかわさないので「もしも僕が松井秀喜選手だったら」という例えばを想像するくらい意味が無いのでやめる。フランス語はなぜ朝も昼も挨拶が同じなのか、ということです。もうひとつの推測は、フランス人はたいだいな大雑把か、というものだ。「太陽が出てればボンジュール、出てなければ「ボンソワ」ということでええやんか。じゃあ曇は?って。もう曇だったら挨拶も全部やめてワインのも!ワイン!」とまあこんな経緯があったのかもしれない。ないとは思うけれど。

フランス。

今日は旅の話をしたいと思う。私はペルーに行く時すら、デイバックひとつでうちを飛び出てしまうほうだ。なんて言ってみたものの、猫は旅に出ないし、出たとして隣街くらいだろうし、そもそも荷物などない。それでもしかし、ショッピングバックにこうして入っているとときどき、そのまま運ばれることがあって、それはそれで、猫が気持ちよく袋に入って過ごしているのを気軽に邪魔しくさってと腹立たしくも思うのであるが、そんなときに、ときどき、このまま旅に出かけられたらどうなるのかしら? んて想像してしまうことがある。想像してすぐに「ちょー落ち着かないんですけど」というか恐怖に身を包まれる思いをする。しかしそこは想像、あくまで仮想の話、気軽に旅を楽しんでみようと思い直す。

紙袋から見える空は、動く。音は変化し続ける。車の音がいつもよりずっと側から聞こえて怖い。ちりんちりんという自転車の音。「まいど!」店先の生きのいい魚屋さんが声をはる。「こらーまてー」お魚加えた元気な猫を追いかける主婦。「(ごつん!)どこみてんのよ!」「そっちこそパンなんて加えながら走ってからわるいんだよ!
」「きゃ!ちょっとどこみてんのよ!スケベ大魔王ベルゼバブ!」「べ、べ、べ、ベルゼバブ!?なんだよ!それ!?」「あーうるさい!遅刻するから話しかけないでベルゼバブ!」「このー!」という転校生女子と男子生徒。

と空港に(想像ではパリに向かっていた)向かう道中、しかもまだ家を出て駅に向かう途中で、すでに多くのドラマに出会った(想像で)。世界は広い。広いけど、にぎやか。しかしにぎやかすぎる。想像しただけで楽しいが疲れてしまった。これからベッドで『青空エール』の最新刊を読みながら、おやつの時間を待つことにする。

おやつは寝て待て、そんなことばもあるくらいだ。




[ 2012.07.31 | 猫日記 | コメント: 4 | PageTop↑ ]