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猫だけど。

息子とのコミュニケーションに困ることはない。考えてみれば然程大した話がない。あたしが箱や猫ベッドで寝ているときに息子が無理くりに入ってきたときの「ちょっと狭いがな!」(がぶり)とか、あたしがクッションの上でねているときにまた横に来て寝ようとしての「うちが落ちるがな!」(がぶり)とか……くらいしかない。まあくっついていたほうが気持ちがいいよね、なんてことは言うほどのことでもないから、だまってくっついているわけだが、さてヒトとなると話が変わってくる。

あたしはヒトのくねくねに言いたいことがいっぱいある。なのに全然伝わらない。腰を撫でて欲しいときには、ごはんが出てくるし、ブラシをかけて欲しい時には、おもちゃをふりふりする。膝にのってしばしくっついていたい時には、耳掃除をされたり、爪を切られたりする。

文学から絵画まで広がりある創作をし、テレビや電気や建物やごはんを自分で用意できるそんな技術もあり、病気すら治す医療もある。叡智の塊のようなヒトなのに、猫の言っていることがひとつもわからないなんて。くねくねが飛び抜けて馬鹿なのか。他のヒトならもっと話が通じるのだろうか。

くねくねはよく喋るし、良く笑う。もちろん誰か他のヒトとであって一人で喋って笑ってはいない。だからヒトとはコミュニケーションを上手く取れているように見受ける。が、がぜんあたしとのコミュニケーションとなるとてんで不得手である。愛情がないわけではなかろう。それは分かる。なんせもう十何年の付き合いである。だから逆に思うのだが、それだけ一緒にいて、どうしてこうもあたしの気持ちを理解できないのだろう。やはり馬鹿なのか。

煮干しを似ているときには、たまらない香りがチッキンから立ち昇る。あたしはチッキンにいって脚立に登り、匂い立つ鍋へ鼻を向けてその香りを堪能する。いい匂い。たまらずあたしは、ブラックマヨネーズの小杉のあの「ヒーーーハーーーーー!」みたいなつもりで「にゃーーはーーーー!」(「はー」の部分は嘘ね)と鳴いたら、「うるさいなぁ!」と言われた。奥さん? 聞いてらっしゃる? あたしのヒーハーをうるさいと言うのよ、うちのヒト。自分だって食べ物食べて美味しかったら、「美味しい!」ってぶりっこして言うくせに、あたしのささいな「ヒーハー」をうるさいと言う。やっぱりあいつは馬鹿なのか。もしくは酷いヒトなのか。酷いとは正直思わないけど。あたしのヒーハーを……。


ま、馬鹿につける薬はないと言う。諦めて、ささみでも(出してもらって)たべっか。


「にゃーーー(ささみくれ)」


「え? トイレ? 掃除したよ」


駄目だこりゃ。


[ 2014.05.29 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]