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独身、子持ち、引きこもり。の猫である。

このうちにきて、初めてのこの季節である。このうちにはものすごく風が入ってくる。車ではないいろんな音も入ってくる。もちろん匂いも。

あたしたちは、寝ながら、動かないけれど、目は開けていたり閉じていたりするけれど、音と匂いをとてもよく楽しんでいる。うつらうつらしながら、遠くでドアだかなにかの閉まる音を聞く。何かが転がる音を聞く。ヒトの子どもが騒ぐ声を聞く。鳥が騒ぐのも聞く。そして日が昇る音も聞く。沈む音も聞くし、雨が降る前触れの匂いも嗅ぐ。ときどき魚の匂いもする(そんなときはムクリと起きる)。

この季節の風がこれほどまでに生きた匂いを運んでくるとは、知らなかった。いままではもう少し機械の匂いが多かった。このうちの中を通る風は、花の匂い(そんな興味はない)、木の匂い(これもほんとはそんなに興味がない)、何かの動物の匂い(気になる)、あとはなにか解らない細かい匂いをめいいっぱい運んで過ぎ去る。埃が舞うとくねくねは赤いふさふさした棒を持って追いかけてその棒にくっつける。

あたしと息子は気が向くと宙を眺めながら音や匂いに神経をとめる。宙にはつぶつぶが待っているのが見える。

あたしは地球のことも、世界のことも、モザンビークのことも、何も知らないが、確かにすべてが回っているのだろうと、それくらいのことは感じ取れる。

ささみを食べることより大事じゃないんだけど。


[ 2014.05.10 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]