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母猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。

 これからあたしは少しずつ息子のことを忘れていくことであろう。
ヒトとはことなり、あたしたちの意識は、そのほとんどが今とちょっとだけ先に向いていて、過去のことは本能の領域にまかせがちであるから。そんなわけで薄れ行くであろう息子のことを書いてみたい。

 我が家はご飯が極端に少ないので、あたしも息子もいつも餓死寸前である。なので、息子はとても食いしん坊であった。歯が丈夫でカリカリをぜんぶ噛んで食べていた。あたしは飲み込んでいたので、息子より食べるのがはやく息子のカリカリをひょいっとすくってはつまみ食いをしていた。が、こと缶詰となるとあたしも咀嚼して味わって食べるのだが、普段から噛んで食べている息子のほうが、缶詰やレトロトとなると食べるのがはやく、今度はあたしのぶんを息子が奪って食べていた。

 ずっと優しく育て割りに、かそれがゆえか甘えん坊で、いつもあたしにくっついていた。

 気が弱くて、そのわりに好奇心が旺盛で、客がくるとみんなにお尻をぽんぽんしろとせがんでいた。妄想家でいつも何もおこらないうちのなかでハラハラ・ドキドキしながら過ごしていた。それで寿命が短くなったのだろうか。だとしても楽しげなにゃんせいだったであろう。あたし自身、息子がいたことはいろいろとありがたかった。息子がいても、注がれる愛情が二分されることもなく、むしろ増えていたくらいではないだろうか。しかし二頭いるのだからと放置され気味でもあったかもしれない。

 今になって思うが、当たり前のようにあたしは息子の体温を背中で感じ続けてきていた。今まどろみの中に身を置いても、あたしの背中は窓から入って抜けていく風が撫でていくばかりである。それを寂しく思っているとちょろが近づいてきて、ポンちゃんと言ってあたしの背中を撫でる。

 そんなちょろはみんなといるのにすぐに寂しくなるのか、震えまでしないものの弱まることがあるが、そうすると今度はくねくねが彼女の背中を撫でる。こういう甘えのサークルというはひとつ屋根の下でぐるぐると回ると少しずつみんなが温かくなる。

 良いことだろう。




あたしのエッセイ集が発売されます。
5月5日グラフィック社さんから発売だす。




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[ 2015.04.30 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]