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しのふたつ
2015.04.28
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母猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。


息子の不在を感じる。
居間には息子の骨が入っているという白い布に包まれた壺があるが、それは息子では、もはやない。
朝ごはんを催促する役の息子がいないのであたしがくねくねとちょろを起こすのだけれど、かれらは目が覚めてもなかなかすぐにごはんを出してくれない。あたしはもう二日くらいなにも食べていない。というのは嘘で、少し太った。だいぶ太ったとヒトは言うが、それほどでもないように思う。腰が痛いが。

息子がいなくなってから、くねくねはあたしをよく抱く。あたしも息子に付き添う必要がなくなったので、くねくねと寝るようになった。ヒトベッドには、くねくねとちょろ、そしてわんこが二つとあたしが眠る。うちが凝縮したようなベッドである。船のようである。朝が来てごはんを食べるとくねくねは外に出かけていく。そして濡れて帰ってくる。その頃にはあたしはくねくねの部屋の窓際に再び設置された丸いダンボールでできた猫ベッドでまどろむ。窓は開いており、外からは鳥の鳴き声や、車の走る音が不器用な風に響いてくる。

 あたしはヒトではないので、ヒト持ついくつかの感情を理解できないでいる。例えば、悲しみである。しかし、息子がいなくなった今、その不在を感じ、そして寂しいと思うわけだが、それがもしかしたら悲しいという感情かもしれない。であれば、あたしはひとつ新しい感情を知ったことになる。

 今までも同居ヒトが去った時には、不在と寂寥を感じたのだけれど、そこまで強く寂しく思うことはなかった。それは死によるものではなかったからかもしれない。

 しかし息子がいなくなってからはヒトはあたしに時間を前より遣うようになった。それはあたしを慮ってというよりは、彼らの寂しさをあたしを慈しむことで薄めようとしているからかもしれない。それでもやはり、慈しみを伝えるための手の温度は温かく、心地が良い。

 死というものは、減じるものと増すものがある。あたしは今、その両方を感じている。





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母猫のポン・プルクワです。
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[ 2015.04.28 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]