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ヒトはばかだから、すくなくともくねくねはわかりが悪くって、あたしらが空腹であることを今ひとつ理解しない。そして遅い。遅すぎる。特段にサディスティックなところもないように見えるから、わざとではないのだろう。しかし「まだ早い」と言う。まだ4時だとかまだ3時だとかまだ2時だとか言う。そんなに時間が大切か。火事になっても泥棒が侵入してきても、「えーまだ午前2時だよ。早い」と言って逃げたり、なんらかの対処をしようとしたりしないのだろうか。時間ではない。あたしたちがお腹が空いた!というのが状況なのである。即時対応すべきである。総理大臣なら非難ゴーゴーであろう。なにを天ぷらを食べているんだ?とかなんとか。

そんなくねくねに対してあたしたちは、いろんな手段に訴える。まずは声がけである。

「あーあれだね? えー、そろそろいいんじゃないかなー? なにってほら。あれよ。口から入る系の? 匂いのする? カリカリな感じか、もしくはレトなんとかなんな雰囲気の? もうあれよ! ごはんだ!このやろー!」

と話しかけて教える。これをしばらくやっても気づかないでいるみたいだから、あたしたちは走る。「腹減ったー! 死ぬー!」ってボデイランゲージをする。みなさーん!ここに飢えた猫が二人いて大変でーす!といって暴れる。言葉が通じないあたしたちは、世間話をしているわけじゃねーんだぞ、ということを身体を使って伝えるのだ。「ねーねー小沢健二老けたね? って16年前にあたしたちいないじゃーん」とか言ってるわけじゃねーんだぞ、腹減ったつってんの。わかってよー!と言って暴れる。暴れるとお腹がさらにすく。そして動けなくなる。動けなくなったあたしたちは、ミニマムなうったえに移行する。

ここに死にそうなかわいい猫がいる、を体現して呈する。

「死ぬにゃん?」

「かわいそうにゃん?」

という目で、もう鳴かずに見つめる。ときどきか細い声で、「……じゃうかも」というニュアンスでぼそぼそと鳴く。

しばしの沈黙がくねくねの視線をこちらに向かわせる。くねくねはあたしを見て「!」という目をしてから笑う。

「演技派か!」と言いながら笑って、観念してご飯をようやく出す。




これを毎日繰り返している。
もっと上手い方法ないかな。





[ 2014.03.25 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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