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肉球いてーし。きょうもおれなのか。スーパースタンド使い人、人じぇねーや猫、カント。おれ。

きょうはおれの冒険についてかこうか。おれがまだわかいころ、おれはひとりでたびにでたことがあった。あみのついたドアがあいていていることにその夜きがついたんだ。そのときヒトはふたりいて、なんだかケンカをしていたから、ドアがあいていることにきがつかなかった。おれはちょっとのぞいてみた。そこはアウトサイドだった。風がふいて、湿っていたぜ。アウトサイドにおりたったおれの肉球はひんやりとしたコンクリートにふれたんだ。

なわばりをひろげるチャンスだぜ、コンクリートのつめたさがおれにそうつぶやくのをおれはきいたぜ。

おれはあゆみをすすめた。みかいのちだぜ。草のにおいや、しらない猫のにおいもしたぜ。そのせかいを少しずつおれのせかいにぬりかえる。まさにかいたくだぜ。すぐにさくをみつけたぜ。そのむこうにとなりのうちの花がみえたぜ。花はよるのやみのなかがいとうにてらせらてしずかにしていたぜ。ひみつをかくしているように、おれにはみえたぜ。しんぞうがたかなり、肉球が汗でしめったぜ。おれはしんちょうにさくをこえずに、いえのかべぞいに右にまがったぜ。右がわは壁、左がわはさくでその向こうにはどうろがあった。どうろの向こうのいえからかすかにひとがあるく音とテレビのおとがきこえたぜ。まつもとあきこのこえだったぜ。おれはあたまのなかからまつもとあきこのわらいごえをおいやった。なぜならいっしゅんのゆだんが命をうばう危険なぼうけんだからだ。ゆだんして死んだ猫の話はにゃくしーでよくきいたものだった。おれはぬかりがない。おとをたてずにすすんでやった。するといえのかべがなくなるところまできたぜ。

そこはかいだんのしただった。犬のにおいがしたぜ。もうおれのすがたをかくせるのはかいだんしかない。そんなきけんのさいせんたんだった。バイクが近づいてさっていく、おとをきいて、おれのしんぞうはさらにたかなった。みみはどんどんたいらになって、しっぽがさがっていくのがわかった。しかしおれはゆうしゃ。冒険をするゆうしゃ。まけるわけにはいかない。おれはしばらくしてから、どうろをわたってやった。もうまったくしらない世界になった。おれのいたうちからはなれたのだ。どうろをわったおれは手足のかんかくがなるなるほどきんちょうしたぜ。そこでおれがみたのは……。

このつづきはまたこんどだぜ。なぜってもじをうつ肉球がいたくてたまらないし、つかれたし、ねむいから。ばいばいにゃん。



[ 2014.05.05 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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