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おれ、カント。

ぼうけんのはなしのつづきをききたいって言われた。だれにどこでだっけ? わすれたけど。でも、きょうはたるい。きょうは、そうだなあ。おれのおじさんのはなしでもしようか。おれのおじさん、おれにおじさんなんていない。いないけど、いるとしたら、おれのおじさんはネバタ州にいることだろう。ネバタ州はここからちょっととおい。あるいて、5時間くらいはかかるぜ。長たびだ。だからいかない。だっておじさんに会ってもすることなんてないし、ネバタ州になんていくなんてつかれそうだ。だから会わないけど、おれはときどき思い出す。おじさん元気かなって。おじさんは茶色い。あるく向きを変えるときに、しゅっとくちから音をもらすくせがあるんだぜ。おじさんは3人のヒトをくらしている。おばあちゃんが3人いるんだ。3人とも姉妹なんだって。おおおばあちゃん、ちゅうおばあちゃん、しょうおばあちゃん。しょうおばあちゃんは意地悪で、ごはんなんて耳垢くらいしかくれない。ちゅうおばあちゃんはやさしくて、よくだんごを作ってくれるんだけど、猫のくちにはあわない。おおおばあちゃんはトランプが大好きで、いつもそれでタワーをつくる。それが崩れると、それを使って占いをする。崩れ方で占えるみたい。占いによっては、おれのおじさんのご飯はタイの焼いたやつ(骨なし)になることもあるんだとか。そういうのはぜんぶ猫手紙でおじさんがおしえてくれる。

先日も猫手紙をおじさんが送ってきてくれた。元気にやっておるか? おれは元気だ。ところでお前に話がある。お前にはとくべつなパンチの出し方を教えてやらねばならないとつねつね思っておった。今日はそれをでんじゅしたいと思う。くしゃみをするみたいにからだをひゃっとおどろかせて、そのしゅんかんにパンチをだせば、かべにあながあくほどのきょうりょくなやつになる。てをこわさないようにきをつけろよ。じゃあな、おじさんより。

おじさんはときどきうそをつくから、あんまり信じてない。

そんなおじさんのことを外を見ながら考えてみた。おれのおじさん。

しゅっ。


[ 2014.05.11 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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