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写真は息子が目立っているが、書いているのは母猫、ポン・プルクワです。ごきげんよう。
あたしもいる。

布に紛れるというのはときどき楽しい。息子はヒトの脚の間に身を置くのをいっとき好んでいた。息子とくっついて寝ているときもときどきそうなのだが、いろんなものが身の回りにくっついていると混然一体となって、自分が消えたような気持ちになるときがある。そんなときに耳を澄まし、目を凝らすと、世界からはあたしを見れないが、あたしからは世界が見える世界の裏側にいるような気持ちになる。鳥がさっと通る。もしかしたら、目の前に留まるかもしれない。あたしがここにいるともしらずに。何かの季節の匂いが鼻先をかすめて通り過ぎて行く。あたしはそれをそっとそのまま行かせてやる。世間はあたしの不在の中、進んでいく。しばらくするとあたしは眠りについている。猫の眠りは浅いから夢うつつくらいの眠りだ。そうすると今度は裏側の世界が広がっていく。食べ物のこと、過去のこと、息子のこと、くねくねのこと、空のこと、音のこと、さいきんうちによく来るヒトのこと。それが裏の世界では広がって混ざってそのまま薄まっていく。そしてそれは匂いとか色とかに変わって雰囲気だけになって消えていく。消えるにまたあたしは目をさますのだが、空の色が少しだけ変わっている。空気も少し変わっている。息子は相変わらずに寝ていて、くねくねは同じ場所にいる。

そんなこともときどき楽しいから、あたしはこうして布のなかに潜り込むことも好きだったりする。

気付かれずに座られたり踏まれたらこまるけど。(そういえば、この間踏まれた。)


[ 2014.05.14 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

秘密