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猫です。

依然としてざわざわしているものの、ちょっと今はそれに砂をかけておいておこうと思う。

あたしらは、魚に眼がない。目はあるけど、気持ちが持っていかれるという意味で、眼がない。肉より魚が好きか、というとそういうこともなく、あたしも息子もささみが大好物である。あとかつお節。ん? かつお節は魚なのか。でも魚の形をしていない。まあ、いいか。どうして魚に目がないかというと匂いがすごくするからである。あたしと息子がベッドでまどろんでいるとする。くねくねがチッキンで、魚を料理しようとすると、もわらんと魚の匂いがしてくる。「ん? もしや?」と思うやさきに、がらがらと音がするとその推測は的中したと確信する。がらがらは魚を焼くときの音である。焼き始めると匂いはもうトイレにいても、押入れに入っていても鼻に届く。たまらないから、チッキンに行く。すると「やらん!」と恫喝される。あたしは猫。言葉などわからない振りをする。「やかん? あのオフィス北野の? 最近みいひんねー。魚くれ!(にゃー)」と命令をしてやる。

ヒト「あーげーまーせーん!」

猫「あーげーるーかーらー! ラッキー! 魚くれ!(にゃーにゃー)」

ヒト「しつこいなーもー」

猫「三切れくらいはあげるね、もー(にゃー!)」

ヒト「ぜんぜん違う。しょっぱからダメ!」

猫「それに煮干もつけてプレートにしちゃおうか?(……) 魚くれ!」

という攻防を続けるが、なかなかもらえない。

ただし、くねくねが魚を焼いて食べるとき、誰かと一緒だと狙い目なのである。食器を洗うときなど、客とチッキンに戻っていくと客に気を取られて、テーブルの上の皿に魚がまだ残っているときがある。千載一遇のとはまさにこのとき。軽やかにあたしはそれを奪取する。そのときの一噛みの達成感といったらない。ワールドカップで優勝? それくらいの高まりを感じる。美味い!のみならず、してやった! 頭脳戦に勝った! モア・ザン・ザッケローニのミー!? 海の幸ありがとう! ウェルカム・ニャー・マイハウス! なにせあたしら生粋の肉食(魚含む)動物である。原点に帰った気がする。あたえられるだけでは満足できない。奪ってこそ、捕ってこその猫。

肉も好きだか匂いは魚ほどではないので、こう掻き立てられるものが少ない。魚は良い。

そんなわでであるが、どうだろう? 熱帯魚とか金魚とか飼ってみるということをくねくね殿、検討してみてはくれないだろうか。都会の殺伐とした日々に潤いがもたらされることうけあいである。そしてあたしたちの日々もエキサイティングなものにきっとなる。

じゅるり。



[ 2014.06.04 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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