ししざ
2014.07.17

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猫です。

夏バテなのかもしれない、あたしの具合に関してそんな推測が交わされるのを昨日耳にした。正直、暑い。あたしが避暑地として使っているヒトベッド下の特等席はちょっと離れると息子に使われる。だからあたしはそこを離れたくないのだが、そのうち息子と二人で使うようになった。あ、二人ではなく二猫か。二猫で避暑地で過ごしているわけだが、ちょっと埃っぽい。このあたりの掃除をもう少しして欲しく思う。

渋谷地獄の話を息子から聞いた。言い得て妙である。あたしも渋谷地獄には何度か連れて行かれたことがある。行く度に「太っている」と言われた。猫ハラスメントだと思った。

「おまえもな!」

と言って、一鳴きしてやったが、あたしを押させている女のヒトはガリガリだった。あたしからみると痩せているほうが良くないことだ。死んじゃうよ? 息子は一週間ちかく渋谷地獄にいたらしいが、あたしは半日程度だったろうか。何か刺されてからぼんやりしている間に口の中をがりがりとされて、それから檻に入れられた。檻である。新しく入ってきた新人の受刑者をみんなでからかうのが、檻のルールだとテレビや映画を観て学んだつもりだった。

「ようよう、かわいこちゃん、今夜遊ぼうぜ! ひゃひゃひゃひゃ」

と檻越しにからかい、脅かされる。であろうと思ったが、檻の中にはあたしと同じくらい疲れきった犬猫。檻の外には、「ジャンプ読んだ?」と訊いてきそうなくらい無邪気な犬が数頭と、将棋好きそうな顔をした猫が一頭がいて、ときどき檻のある部屋に遊びに来て、去っていった。ヒトもときどききて、体温を計ったり、ご飯をくれたりした。いずれにしろ、落ち着きはしない。なぜなら、あたしは息子以外の猫と接することが普段ない。十年以上の間ほとんどなかった。ましてや犬! 佐藤隆太くらい無邪気なあの雰囲気に毛がざわっとする不慣れさを感じた。
みんながみんな牧歌的な空気を発していたが、あたしからみたら鳴き声全てが阿鼻叫喚に聞こえたものである。

そんな場所に連れて行かれるかも? という噂を聞いて、さらに疲れて、今日はもう朝のテレビの占いを観てみようかと思ったくらいである。

しかしあたしは自分が何月生まれかしらないし、星座もしならい。とりあえず七月にしてみた。調べてみると七月には二つの星座があるらしい。蟹と獅子である。蟹は嫌だ。手足が多すぎるし、食べ物である。獅子が良い。獅子座にしてみた。

今日の獅子座は
八位で「些細な一言からケンカ。考えて発言するのがカギ」であった。

まったく参考にならない占いだった。一言言わないからな。発言しないからな。

猫だから。
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