ひとのあれ
2014.08.23
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母猫のポン・プルクワです。
息子のカントとヒトの「くねくね」と三にんで暮らしています。

 猫は好奇心が旺盛だと思われがちのようだけれど、とりあえず好奇心についてだけ考えたら、ヒトはそれは旺盛すぎて擬人化かなり擬獣化するともうよだれだらだらすぎて獲物まで辿り着くまえに唾液で川をつくるほどの食欲くらいの度合いで好奇心を持っている。

 とりあえずヒトはなんでも食べる。パクチーというカメムシみたいな葉っぱも「やっぱパクチーっていいね」とかもしゃもしゃ言いながら食べる。猫のあたしからみたら「カメムシさいこー!」と言って笑ってカメムシを頬張っているようにしか見えない。なぜあんなに臭いものを口にいれられるのか、不思議すぎてクイズにしたくらいである(しかし回答がわからないから、クイズにもできない。答えがない不思議発見クイズなら、スーパーひとしくんは、引っ込むことも勝ち残ることもできず、おおさわとしゆきバリに途方に暮れてしまう)。カメムシ、否パクチーにかぎらずヒトはとにかくなんでも食べる。あたしたち猫だって、ヒトに食べられことがあるはずである。逆にあたしたち猫だってヒトを食べたことだってあるかもしれない。致し方なくだろうとは思うものの。

 それにヒトはなんでもする。宇宙から飛び降りたりするし、クルリンパしても死んじゃうくらい高いところで綱渡りをしたりだってする。からだにいろんなものを入れるし、言うのも疲れるけど、兎に角なんでもする。いっぱい殺すし、いっぱい助ける。おちつきのない生き物だとは思う。あたしと息子の世界はこの部屋だけだが、ヒトはしゅっちょうや旅行で遠くへも行く。あたしにとっては練馬区ですでに木星くらい遠い世界だ。オアフ島で、すでにホーキングレベルで異次元である。ヒトの世界は広すぎる。尋常ではない、肥大化した好奇心がなければ、それほどまでに世界を拡張することはできないはずである。

 付け加えると、ヒトはものまで作る。車や建物、ビルにiPhone、あたしの唯一の不動産(動くけど)の猫タワーもヒトが作りしものである。エバンゲリオンを待たずしても、毛玉吐くほどの驚きの所業ではある。なんでもつくってしまう。音楽まで作る。すごいよね、ヒト。

 かようにして、ヒトの好奇心にくらべたら、あたしら猫の好奇心なんて、箱に入りたい! 客の靴とカバンの匂いが気になる! 揺れ動く知らぬ匂いの小さいものにまっしぐら! 魚介の臭素ラブ! くらい慎ましいものだ。良き妻レベルの慎ましさである。

 生き物として現在もなお生き延びているのだから、あたしらにも存在意義はばりばりあるのだろう。ヒトもいてあたしらもいるなら、ヒトにはない存在価値が猫にもあるはずである。あたしがぱっと思いつくのは、可愛げくらいであるが。とりあえず好奇心に関しては、あたしからみたら、ヒトのそれの方が化け物レベルである。

 ぼっけぇきょうていレベルなのよ、あたしらからみると、ヒトたちは。


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