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母猫のポン・プルクワです。
息子のカントとヒトの「くねくね」と三にんで暮らしています。

夢をみた。
夢に関しての知識はヒトの夢のもので、猫の夢に関しての文献を読む機会は今のところない。ヒトは記憶を保存するために、また整理するために寝ている間に取捨選択したのち、関連した他の記憶との紐付けを行うのだとか。この関連した紐付け、という行為が夢なのだとか。そのため古い記憶が同時に複数引き出されて、それが脈略があったりなかったりする映像となるそうだが、それが現実と混乱しないように、夢は覚えていないようにできている。覚えているのは数パーセントなのだとか。とかとか。

猫の場合は、どうなのだろう。ヒトは視覚的な夢をみるようだろうか。あたしの場合は、視覚的でもあるし、匂いや感覚の夢をみる。覚えていることはあまりない。覚えても描写がしがたいし、する機会もそうそうない。ここでこうして書けるほど覚えていることは珍しい。覚えているのは雨のせいかもしれない。


あたしが観た夢は、昔の記憶の再現でもあるようだった。あたしは、夢のなかで雨のなか外にいた。風が強く、あたしは背の小さな樹の下で縮こまっている。小さな木の葉がカサカサと騒がしく鳴った。雨音も強く、それが風に煽られて、意志あるものの言の葉のように、がうるがうるとうなっていた。空はときおりぺかりと光り、誰か大きなものを落としてしまったような音をたてた。ものすごく寒い。あたしは肉球の下の土が湿っているを感じる。ひたすらじっとして過ごす。あたしは、なぜか鳴く。母猫もいないのに鳴いてしまった。あたしたち猫というの生き物は、甘える対象がいなくなったとき、ほとんど「助けて」という類の依存を捨ててしまうものである。なのに夢のなかのあたしは「怖いよ」と言って鳴いた。すると温かくなった。もう映像はなにも見えない。暗闇のなかで夢は進行した。あたしは温かい闇に包まれていた。冷たい土はなくなっていた。風もやんだ。雨だけは降り続けている。何かがあたしの首を舐める。息子だろう。何かがあたしの腰をさする。くねくねだろう。でも夢のなかではそれはわからなかった。雨のなかにいるのにあたしはずいぶんと暖かった。

目が覚めても雨が降っていたので、あたしは夢の続きにいるのかどうか困惑した。今朝の話。そんなわけで、めずらしくちゃんと覚えていた。目が覚めて、暖かいところにいる、というのは素敵なことだ。アウトドア派の猫たちはどうして過ごしているのだろう。あたしの不動産の三階の空き部屋を、雨の日くらい貸してあげたって良い気がしている。が、彼らには彼らの生活があってなんとかやりくりしていることだろう。外での生活を普通に送るなんて、どんな度量があってのことか、あたしには計り知れない。

あたしは、ただ雨なのに温かいっていいな、と思った。




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[ 2014.10.23 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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