IMG_8781.jpg



猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。
猫、ポン・プルクワへの連絡はponyan@graphic57.com。


あたしは外で暮らしているときに嵐を経験している。空がこの世に嫌気をさして自暴自棄になったみたいな風は右からも左からも吹いたし、けたたましかった。くわえて雨がわざとらしいほど大きな粒になって、それも倦むことなく降り続けていた。通り過ぎる車があげる水しぶきは刹那壁のようにそびえ、すぐに「だだだだずだ」と音を立てて道路の水たまりのなかに消えた。そんな嵐が去った翌日にあたしはヒトにひらわれて、今の生活が始まったのだけれど、嵐というものが去った後には、つきものが落ちたような、と言えば肯定的だけれど、覚えていた何かがものすごく薄らいで思い出せないほどになっているかもしれない、という感覚に陥る。

 あたしは、ここしばらくずっと具合が悪くて、とうとう近所の地獄(病院)に連れて行かれて、鬼(先生)ににやにやと身体を触られたのだけれど、出された毒(薬)を飲まされているとずいぶんと具合がよくなってきた。腰は痛いままであるが、動き回れる程度にまで元気になった。元気があれば、何でもできると聞く。まずまっさに最近調子づいている犬をがつんとしめてやりたい。明朝が勝負。血統書でもわたしてやろうか。違う。決闘書か。なんでもよい。

 元気になったあたしは、息子の不在を寂しく思う気持ちがずいぶんと減っていることに気がついた。おそらく肉体的な苦しみと精神的なそれは結びつきやすいのだろう。果たして身体が少し元気なったあたしは、以前より寂しいと感じなくなった。猫ベッドは犬が寝てまくってもはや息子の匂いもしない。

 まあ忘れても、息子がいたことであたしが感じてきたことがなかったことになるわけでもあるまい。あたしはとにかくすこやかにどんどこ生きていけば良い。そしていっぱいの満足を感じて、やがて死ぬ。

 だから今日のご飯、いっぱいでるといいなぁ。後悔のないように。







あたしのエッセイ集がしっぱんされてます。




↓これをぽちりすると白黒猫ランキングで1位に近づくそうです。押してほしい。

白黒猫 ブログランキングへ

-------------------------------------------------
母猫のポン・プルクワです。
あたしのツイッター: @ponyan01
あたしのフェイシャルブック: https://www.facebook.com/ponne.pourquoi

あたしと息子のグッズを販売しています。
Ponne et Kant Pourquoi
http://ponnestore.com/
-------------------------------------------------




[ 2015.06.04 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

秘密