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猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。
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昨年の今日の写真である。ヒトの技術・文化すごい。そういうことができる。猫ライフには本来写真のアーカイブなんてない。もちろんディスコもないし、レーザーディスクは何者か?(逆に今) あるのは可愛らしさと知性くらいである。本来の猫であれば、去年の今頃なんて思い出さない。そもそも去年がない。記憶は再活性化されることなく、徐々に薄れてやがて血肉となり、記憶からはほとんど消える。こんなふうに昔の写真を日付こみでみることができなければ。


写真はあたしのかつて生きていた息子猫、カントである。見てにわかに胸中に湧くのは、

「そうか、あたしは息子の不在を感じながら、それに気づかないでいたのか」

ということである。体調が良くないことでいろいろと一絡げに片付けてしまっていたが、あたしは以前はこの息子猫がいつもそばにいて、彼の体重や体温や動く音が日常であり、当たり前のことと感じていたのだった。それをずっと寂しく思っていたのだが、一度彼がいたことをあまり意識しない時期をすぎた今、息子の不在に気づいた今、あたしの側に存在していた息子のことを「良いこと」として考えることができるようになった。気がする。

 失ったことというよりは、得ていたこととしての記憶の反芻である。「しと」という音でジャンプしてベッドのうえに上がってきて、あたしのそばにきてから、「こてり」と倒れて、あたしの背中から腹にかけて上にのってくる。軽くあたしが寝返りをうつと小さなため息をもらす。それからやがて寝息が聞こえてくる。その背後でヒトのくねくねの足音が行ったり来たりするのも聞こえていた。

 
 なんというか、もう少し生きていることを楽しみたい、と、息子を思い出してそう思った。







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[ 2015.07.08 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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