IMG_9955.jpg



猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。
猫、ポン・プルクワへの連絡はponyan@graphic57.com。

写真にあるくちまわりの傷は最近治ってきたが、身体のいたるところが痒くて、掻いてできた傷がかさぶたになるのだけれど、くねくねがあたしの身体をくまなく撫でると、彼はかさぶたに気づいて、とれそうならそれを取る。それが少し気持ちが良い。息子が死んでからというもの、あたしは誰か他者の体温にふれている時間がずいぶんと減った。寝るのもヒトとは別になった。わんこたちがいて、落ち着かないからである。あたし以外はみなヒトのベッドに集まって寝ている。あたしはくねくねの部屋の窓際の猫ベッドで眠る。居間の横にあるヒトベッドからは、わんこたちが駆けつけてベッドに登るときの、カチャカチャと爪が床にあたってなる音が不意に消えてもふもふとした布を踏む音に変わるのが聞こえてくる。それからしばし、くねくねとちょろの会話。そして沈黙と深い井戸のそこから浮かび上がってくるように、しばらくしてから寝息が聞こえてくる。4つの寝息である。

 そとに耳を澄ますと、車の走る音、外派猫の歩く音、夜中にだれか自転車にのってかえってきた音。ヒトの笑い声。それから風の音と夜の音が聞こえてくる。あたしは同居するヒトやわんこからの距離と夜の外の万物との距離を心の中で測ってみるのだが、よく分からないままである。外のほうが近い気がするが、きっとそれは気のせいだろうという思いも湧く。そうしているうちに、あたしも眠る。眠った途端に、同居する生き物たちとの距離がせばまる。なんとなく何かつながっているのだろうなぁという感覚が夢現のぼんやり思考のなかで微かにあった。

 何度かちらちらと目が覚めるものの本当に起きるのは夜明け前くらい。お腹が空いているので、ちょろを呼びに行く。眠りの浅いちょろは、すぐにおきてあたしに少しご飯をくれる。そしてふたたび眠る。するとしばらくして、わんこが起きて騒ぎ始める。またちょろは起きて、あたしを含めてみんなにご飯を供してくれる。朝から疲れた様子でベッドに戻ったチョロからバトンを渡されたようにして、くねくねが目を覚まして外に出て行く。それが夜明けすぎくらいのこと。

 あたしはあたしの部屋で、くねくねは外へ芝刈り的な営みをしに、ちょろとわんこたちはヒトベッドで満足気な睡眠に帰る。夜の状況に似ているのに、似ていいないのは、寂しさみたいなものがあまりそこにないところである。たぶん寂しさというのは、空腹によって作られているのだろう。お腹が満たされると、なんだか世界が少し明るくなったように感じる。

 それでも日頃寂しくなるもので、そのたびにくねくねの仕事を邪魔しにいくと、かれは仕事をしながらあたしを撫でて、かさぶたを見つけてははがしとる。

 
 そんな日々を最近過ごしている。





あたしのエッセイ集がしっぱんされてます。




↓これをぽちりすると白黒猫ランキングで1位に近づくそうです。押してほしい。

白黒猫 ブログランキングへ

-------------------------------------------------
母猫のポン・プルクワです。
あたしのツイッター: @ponyan01
あたしのフェイシャルブック: https://www.facebook.com/ponne.pourquoi

あたしと息子のグッズを販売しています。
Ponne et Kant Pourquoi
http://ponnestore.com/
-------------------------------------------------



[ 2015.08.12 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

秘密