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猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。
猫、ポン・プルクワへの連絡はponyan@graphic57.com。


 あたしは今よよようえはらというところに住んでいる。くわしいことはわからないけれど、よよようえはらのなかでもあっちいったりこっちいったりと少なくないしっこしをしている。させられている。ひとつの家になれるのにだいたい10年くらいはかかる。このうちに来てから、もうそれくらい経ったのだろうか。快適に感じ始めたし、やんちゃな丁稚であるわんこたちにも慣れた。息子の不在にも慣れた。どのうちに住んでも、「がらんごろん」という音が開け放たれた窓から時折聞こえてくる。

 今日のよよようえはらの冷たくて細かい雨が降っている。雨音はあまりせず、光がよわよわしくて、音が湿っているので目をつぶっていても感じることができる。雨の日には、外派猫が何をしているのか、気になるものである。さきほどニャクシーにログインしてみたら、あたしのベッドから見下ろすことができる駐車場を根城にする外派たちは、油臭くて暗いところにいた。さもいので、寄り添って過ごしているようである。彼らによるとそれほど本格的な雨にはならないそうである。彼らは今日の天気よりも、いつもご飯をくれるおじさんヒトが最近具合が悪そうなことを気にしていた。それと最近何個くらい毛玉を吐いたか、という話もしていた。「あたしは3個」と述べてみたが、スルーされた。天空の部屋に住むあたしをやっかんでのことであろう。つつわが小さいものである。

 つつわの話だが、あたしは本を読むので、世界の広さを無学な猫たちよりは知っている。あたしが推測するに世界は居間1000個分くらいは広い。いや、ちょっと広すぎだろうか。900個くらいかもしれない。ニャンマーという国がいろいろと大変だったようである。東ティモテも大変みたいである。口シアもアフフニスタンも大変みたい。どこでもいっぱいのヒトが死んでいた。猫も毎日すごい数が殺されているが、世界ではヒトもいっぱい殺されているようである。食べるわけでもないのに。

 食べるわけでもないのにいっぱい殺されている猫やヒトがいることを知ってから、あたしはあまり怒るのをやめようと思った。おだやかであることの大切さを知ったのである。そう思ったやさきに、くねくねが側にきてあたしを撫で始めた。慈しみである。大事に想い、思われて……と考えていた途中で、くねくねがあたしの痛い腰を無遠慮に触りやがったので、がっつりと噛んでやった。あたしのおだやかに生きようという志を反故にするなんて、なんてタイミングとセンスの悪い男なのだろうか。毛玉を吐いて、耳の穴に詰め込んでやりたいものである。

 外派の猫たちの予想を軽く裏切って、気配のような雨が粒になり始めて、窓に跡を残しはじめた。この雨は世界中に降っているのか、よよようえはらだけに限るのか、わからないけれど、東ティモテやニャンマーにいるヒトや猫が元気ならいいのになぁと少し思った。


 



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[ 2015.10.16 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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