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猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。

 生まれてはじめて歳をとってみているのだけれど、歳をとると猫は、だいたい寝て過ごすようになる。もともと普段から寝てはいたのだけれど、更に輪をかけて眠るようになる。睡眠も深くなる。野生的な警戒心は、あたしの右下の鋭い歯とともに今やもうない。おおむね熟睡といっても過言ではない。経験したことのないほどの深い睡眠のために、目が覚めると一瞬だが自分がどこにいるのか、わからなくなることもある。そうなるとちょっと怖くなって、あたしは慌てて、人を呼ぶ。

 人がいれば、誰かがすっ飛んで来て、「どうしたの?」と言ってあたしを撫でてくれる。そうなれば、あたしはだいたい気が済むし、安心する。安心するとお腹がすくので、ご飯を無心する。さいきんはチュールがお気に入りである。あれは美味しい。

 人がいないと、あたしの呼び声は虚しくうちのなかに響いて、そのまま行方知れずとなる。わんこがぴくっと動くこともあるが、それだけで終わる。呼んでも誰もこないときは、ものすごく寂しくなる。寂しいのは嫌なので、また寝てしまう。

 
 長い睡眠のあいだ、ときおり夢をみる。体温や匂いの夢だ。それが誰の体温なのか、何の匂いなのかはわからない。そこにはないものが、あたしの内側にあるのだなぁということだけを感じる。

 
 不思議なもので、よく眠るようになると、寂しいと思う気持ちがときどきぶわっと強く広がる。昔は寂しいと思うことなんてそんなになかったのではないかしら。むろん、そんなに昔のことなんて覚えていないのだけれど。でもまあ寂しいものである。わんこですら恋しくなるほどである。しかしわんこたちとあたしの関係は、今のところ、あんまり近づかないでおきましょう条約が、締結されたままである。

 
 人たちと寝ているときが一番、寂しくないのだけれど、くねくねという長年つれそってきた男のほうの人は、寝相が悪い。夢のなかでは常に振り付け師になっているのではないかしら?と思うほど、手や脚をばったんばったん動かす。人の腕は、あたしたちから見れば、人にとっての電柱くらい太いもので、それが振り下ろされるのは、とっても怖い。そして致し方なく、あたしはプラチックの自室へ帰ることになる。夜中に。かわいそうである。

 そうなると、がんらい夜行性のためか、あまり眠れなくなって、youtubeをみてしばし過ごす。最近のブームは、シソンヌである。シソンヌを見た後は、けっこうぐっすり眠れる。

 朝はくねくねが一番最初に起きて、外に出ていく。出て行く前に、あたしにカリカリをちょっとくれる。カリカリはあたしとしては、歯が減ったのもあるし、美食ぐあいがすすんだこともあって、所望しているものではないのであるが、お腹が空いているので、致し方なく食している。それからまた眠ると、しばらくして、わんこたちが目を覚まして、けっこうなてんやわんやになる。そうして一日の本番が始まる。

 わんこたちが騒いでいるとき、あたしはぜんぜん寂しくない。寂しくないが、うるさい。


P 



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[ 2017.05.25 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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