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猫のポン・プルクワです。
くねくねとちょろと丁稚のわんこ2つと暮らしています。
猫、ポン・プルクワへの連絡はponyan@graphic57.com。


 悪の手は、うたた寝をしているあたしの下腹にそっと入ってきて、やさしくその者のかいなにあたしの身をおさめた。あたしを恋しく思っての行いだろうとあくびひとつしながら、そのものの顔をぼんやり見上げた。ずっと一緒に暮らしてきているくねくねの顔がそこにあった。あたしには、かすかなながらもしっかりとした安堵が去来した……


からの地獄バッグに収監。


 「なぜ?」「なんで?」「なにゆえ?」「ホワイ?」「プルクワ?」いろんな言い方で疑問を口にしてみたが、聞く耳もたずに、恐ろしき外界へ連れ出されて、幸か不幸かうちからさほど遠くない地獄(動物病院)に連れて行かれた。地獄の常だが、見知らぬにゃんのみならずわんこもいる。気が触れたみたいに尻尾を振って、あたしの収監されているバッグ(は寝台のうえに置かれた)を見上げてくる。
 どこの地獄にも、人が「せんせい」と呼ぶ鬼がいるのだけれど、近所の地獄にも鬼がいて、あたしの身体をみたり、さわったり、ひっくり返したり、口を開けたりしてくる。あたしはこれを「地獄痴漢」と名付けている。取り締まるにゃんこポリスがいないものだろうか。
 なでくりまわされた後は、ちがう鬼にあたしは引き渡されて、泡地獄に身を置かれることになる。身体中泡だらけにされて、そのあとぬるい水を掛けられる。「泡地獄、水責め、ダブルで」、とクールに注文した覚えはない。注文したのは、おそらく家人のちょろである。しかしこの地獄の後(には、温風責めで身体を乾かされるのだけれど、それも終わってからのこと)、身体に毛の溜まった感じがなくなり、痒いところが霧散しているのである。どういうことなのかしら。とは言え、地獄は地獄。けっこうな地獄めぐりをされきったところで、おそすぎるヒーローの登場(ヒロインはもう息絶えているくらい遅い)、くねくねが登場してあたしを自宅に連れて帰ってくれる。

 あたしが何をしたというのだろうか。不条理きわまりない。テレビを見ていると凄惨なニュースをよく目にする。近所のおばちゃんたちのインタビューでは、「まさかあの人がこんなことを……」と決まりきったセリフのように口にする。あたしも同様に思う。日頃信じ切っている家人ども、くねくねとちょろ。なぜあたしを地獄に連れ出し、虐待を行い、しれっと連れ帰ることができるのだろうか。

 恐怖であり、謎である。

 彼らには、あたしの知らない顔があるのだろうか。寿命が尽きるまえに知り尽くしたいものである。そうだ、探偵になろう。家人たちをよりよく観察してみることにしよう。これはもう昼寝をしている場合ではないかもしれない。しかしもう眠くなってきたので、調査はまた今度にする。


P



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[ 2017.06.14 | 猫日記 | コメント: 0 | PageTop↑ ]

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